東京都の緊急事態宣言が発令されて、たいへんな事になっています。

そこで、当院として「みなさまに何かお手伝いができないか?」ということで「新型コロナウィルス(肺炎)」について解説してゆくことにしました。

 

 

まとめてみると、「新型コロナウィルス(肺炎)」にかからないための対策は2つあると言われています。

1つ目は、ウィルスを吸い込まない事(ウィルスに接触しない事)です。

そして2つ目は、体力をつけて免疫力を上げる事です。

つまり、薬が無いという事は、避ける以外に方法が無いという事になります。

今回はその「ウィルスに接触しない方法」の中で一番大事なことをご紹介します。

 

それは、まず「肺炎にならない事」なのです。

 

何だか意味不明だと思いますが、「新型コロナウィルス(肺炎)」の場合は症状が2段階になっています。

その第一段階「上気道(目、鼻、口などのどから上の部分です。)」起こります。

この時はかぜの症状と同じで、頭痛や発熱、全身の倦怠感、乾いた咳(せき)の他に筋肉や関節の痛みや下痢なども報告されています。

 

これらはかぜやインフルエンザでも似た症状と言えます。

これが、のどや鼻のあたり(上気道)から、さらに炎症が広がると「肺炎」になってしまうのです。

 

つまり、一番の対策は「手洗いやマスク」だけではなく、上気道で感染を止めることなのです。

その方法は簡単ですが、なかなかやり続けるのがたいへんです。

 

危険な口呼吸

 

みなさんは、「マスク」をしていると何だか息苦しくて・・「口呼吸」をしていませんか?

この「口呼吸」が今回の「新型コロナウィルス(肺炎)」で一番危険な事の一つなのです。

 

そんな事を言っても、ニュースでも、どこでも言っていない・・と思っていると思います。

そこで、もう少し「知識の範囲を広げてみる」と理解できるようになってきます。

 

普通に鼻で呼吸をしている場合は、眼や鼻や口から入ったウィルスの多くは、鼻や咽喉などの上気道で食い止められてしまうのです。

ですから、反応として咳やくしゃみなどが出て外にウィルスなどを吐き出すことで病気を悪化しないようにしています。

 

ところが口から息をしていると直接空気が肺に入ってしまいます。

つまり、一番やってはいけない事・・肺にウィルスを入れてしまう事をやっているのです。

 

その事で、ウィルスが上気道(のどから上の部分)から下気道(気管支)を通過して肺に到達すると「肺炎」になってしまいますから、後戻りしにくいところへ入ってしまいます。

「肺炎」になってしまうと「重症化リスク」が一気に高まるからです。

つまり、「肺炎」にならないように「のどから上で止めること」が一番大事な事になるのです。

そのためには、まず「マスク」そして「鼻で呼吸する」ことなのです。

【次号につづく・・】

※次回のテーマ「ウィルス性肺炎?」にご期待ください。