痛みと症状の基礎知識(5)肩こりの秘密(2)

肩こりのみなさんは「肩甲骨はがし」という言葉を聞いたことがあると思います。 これは肩甲骨の裏側がこっているので、肩甲骨を持ち上げるようにして空気を通すようにすると肩こりが楽になる・・という施術です。 では、なんでそんなところ(肩甲骨の裏側)がこったりするのでしょうか?   それは、肩甲骨の上に手のひらを添えて腕を動かしてみると分かります。 肩甲骨というのは、肋骨の上を滑って動いています。 そして腕を真横から挙げた(あげた)時に、その動きの半分だけ動きます。   まあ、分かりにくいので、謎解きを先にやって行きましょう。 肩甲骨の形は肋骨の形と同じになっていないと、肋骨の上を滑ることができないのです。 ですから背中を丸くして(猫背状態)いると、肋骨もずれてでこぼこになってしまうのです。 […]

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痛みと症状の基礎知識(4)発見とは単純化すること

今回のテーマは「発見する」ということです。 当院はけっこう珍しいケースで「技術(施術法)を開発できる施術所」です。 それは、通常の施術所では、技術を自分のところで開発していないのです。 理由は簡単で、「一生で、一個の技術が出来たらえらいこと・・」だからです。 ですから通常はどこかの技術の真似をしているか、応用した技術を使っています。 それが常識の世界ですから「たくさんの技術を開発し続けている・・」ことは、けっこう異常です。   それでは、「今までに無かった、まったく新しい考え方の新しい技術」は、毎回、どうやって開発しているのでしょうか? 今回はその秘密の一端をご紹介したいと思います。   実は「発見とは単純化すること」なのです。 新しい技術を作るのには、最初にアイデアがあったり、発想があったりするのですがその状態ではまだ何ともならない状態です。 それがいろいろな無駄な部分をそぎ落として行き、ダイエットして「単純化」してくるあたりから、その技術の内容が見えてきます。 つまり、単純化できていないモノは何も見えていないしまとまってもいないので、まだまだ単なる「素材の [...]

痛みと症状の基礎知識(3)答えというのは

一つの症状に対して施術の方法がたくさんあるという時はどう考えたら良いのでしょうか? そこから入ってゆこうと思います。   その答えはその症状に対して「内容が何も分かっていない」という意味なのです。 基本的な考え方だと、答えが分かっている場合には「この方法か、こっちの方法」のように数個しか答えが無いのです。 答えが分かっている場合は、「これさえやれば間違いありません。」ということになります。 つまり、ハッキリしているのです。   ところが「こんな方法もあるし・・」は、その症状(現れている現象)について完成した方法が無いという意味になるのです。 つまり、つまり・・何にも分かっていないからやり方(治療方法)が確立できていないということになります。   その場合はそれをどうにかして(手探りで)探し当てないといけないことになります。 当院で扱えるのは「病気」ではありませんから・・ですが、それでも何か困っていることがあったら・・ そこで、当院では今までの累積データだけではなく、追跡データをとっています。 […]

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肩こりの秘密(1)痛みと症状の基礎知識

整体などに行って「肩こりがひどいですね。」と言われたことがありますか? 自分では自覚していないのに「こんなにカチカチになって!」とも言われたりします。 何で、「肩こりが自覚できないのでしょうか?」 今回は「肩こりの秘密」の一回目ですから、「自覚できない肩こりの秘密」から謎解きをして行きましょう。   実は、肩こりというのは「まばらな状態」だと感じるのです。 どういうこと? こんなにひどいと言われた肩こりは、均等に全体がこっている状態なのです。 すると、全体の(特に左右の)「差が無い」状態・・平均化(均等な硬さ)されている状態ですから、感じられなくなるのです。 […]

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痛みと症状の基礎知識/1番目の痛みしか感じない

「正しい施術」をしたとき、今まで痛かったところが痛くなくなって、もっと他のところが痛くなることがあります。 何でこれが「正しい施術」なのか? よくみなさんは勘違いしていて「こんどはこっちが痛くなった!」と思ってしまうのですが・・   実は、人の体は痛みを一回に一カ所しか感じないのです。 痛みというのは「緊急事態」ですから、そんなにあっちこっちが痛かったら体はどうして良いか分からなくなるのです。 ※動いたら他のところが痛くなったりするのは、そこが新たに刺激されて、その痛みが一番になったからです。 ※その時には、元の痛みが出なくなっているはずですから、みなさんもいろいろと確認してみてください。   ですから、痛みが出るのは「一回に一カ所だけ」なのです。 昔話で、腰が痛い人が下駄で足の甲を思いっきりふまれたら、腰の痛みは無くなったが足が痛くなった・・ つまり、足の甲の痛みが一番になったので、足が痛いけれども腰は痛くなくなった(ように感じる)のです。 ※このときに腰は治っていませんから、足の痛みが無くなると腰の痛みが出ることになります。 […]

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