肩こりのみなさんは「肩甲骨はがし」という言葉を聞いたことがあると思います。

これは肩甲骨の裏側がこっているので、肩甲骨を持ち上げるようにして空気を通すようにすると肩こりが楽になる・・という施術です。

では、なんでそんなところ(肩甲骨の裏側)がこったりするのでしょうか?

 

それは、肩甲骨の上に手のひらを添えて腕を動かしてみると分かります。

肩甲骨というのは、肋骨の上を滑って動いています。

そして腕を真横から挙げた(あげた)時に、その動きの半分だけ動きます。

 

まあ、分かりにくいので、謎解きを先にやって行きましょう。

肩甲骨の形は肋骨の形と同じになっていないと、肋骨の上を滑ることができないのです。

ですから背中を丸くして(猫背状態)いると、肋骨もずれてでこぼこになってしまうのです。

実際には肩甲骨の形は変わりませんから、その下側の肋骨の形が丸くなることで肩甲骨が滑りにくくなるので、動けなくなるのです。

この状態をわたしは「ロックしている」と言っています。

 

肋骨の形自体は曲がったりしないのですが、網状のバスケットを考えると理解できるようになると思います。

バスケット自体がゆがんでくると、変な凸凹になったりします。

その曲面を滑っているモノがあったとすると、引っかかって滑れなくなります。

この状態が「ロックしている」状態です。

 

この肩甲骨は肩の関節とつながっているところですから、肩甲骨が動きにくくなると肩が動かせなくなったりしてきます。

ひどい場合は四十肩とか五十肩と言われている症状が現れたりしますから気をつける必要があります。

肩甲骨の裏側がこっている場合は、引きはがしくらいしか普通は方法が無いのですが・・

実は、肋骨の形自体がゆがんでいるのですから・・肋骨のゆがみ自体を治す方が自然な方法です。

 

場所も肩甲骨の裏側ですから、普通ではできそうもない施術になりますが・・当然ですが・・開発してあります。

「院長の自慢話シリーズ」という感じですが、それに気が付いて開発したのは「マッサージ屋のお兄さん」だった時代です。

ということで、肋骨のゆがみを治して肩甲骨の動きを良くすることで肩こりを軽減する施術の方法は存在しています。

今では、もう少しスマートな施術ができるようになっていますが。。

【次号につづく・・】

※次回の「テーマ」・・ご期待ください。