今回のテーマは「発見する」ということです。

当院はけっこう珍しいケースで「技術(施術法)を開発できる施術所」です。

それは、通常の施術所では、技術を自分のところで開発していないのです。

理由は簡単で、「一生で、一個の技術が出来たらえらいこと・・」だからです。

ですから通常はどこかの技術の真似をしているか、応用した技術を使っています。

それが常識の世界ですから「たくさんの技術を開発し続けている・・」ことは、けっこう異常です。

 

それでは、「今までに無かった、まったく新しい考え方の新しい技術」は、毎回、どうやって開発しているのでしょうか?

今回はその秘密の一端をご紹介したいと思います。

 

実は「発見とは単純化すること」なのです。

新しい技術を作るのには、最初にアイデアがあったり、発想があったりするのですがその状態ではまだ何ともならない状態です。

それがいろいろな無駄な部分をそぎ落として行き、ダイエットして「単純化」してくるあたりから、その技術の内容が見えてきます。

つまり、単純化できていないモノは何も見えていないしまとまってもいないので、まだまだ単なる「素材のデータ」にすぎません。

そのままでは使い物にもなっていないということです。

ある程度のことがまとまってきたら・・

モニターさんをお願いしてデータを集めて、反応をチェックして・・どんどん内容をあらわにして固めてゆきます。

当院にはいろいろな技術があるのは分かっていただけたと思いますが・・

そこではなくて・・今度はちがう面から見てみましょう。

 

普通の施術をしている時も体はいろいろな反応を見せています。

一つの場所を(ほとんど点です。)施術すると、体の中では4~5ヵ所が変化したりします。

その時に体がその施術によって悪くなって(悪い反応が出て)いないかをチェックしながら施術を進めています。

 

例の「院長のムダ話し」は、その時に時間経過を作って(短時間ですがやらないよりはかなり良いので・・)「どこか体が悪くなっていないか?」体中の反応をチェックしているのです。

 

これは技術を開発しているときに「一つの技術が体の中でどんな変化をするのか?」をチェックして確認しながら技術を作っているのと似ています。

それが技術の「安全性」だったり、「確実性」につながるので技術を開発するときの「非常に重要な要素」になります。

ですから一つのアイデア、「技術」だけではそのまま「施術」にはならないのです。

 

つまり、無駄が多いし、雑念が多いので、それを無くして単純化することで「内容の純粋化」をしている・・が「単純化」の意味になります。

ですから一つの「施術」になるのには、「単純化」からはじまって、単純ではない「安全性」を含んだ(実は複雑な)施術に進化する必要があるのです。

 

なかなか、「単純な安全性の少ない技術」ではなく「本当の施術」が完成するのはたいへんなことなので、普通は開発することができないという意味がご理解いただけたと思います。

ちょっとカッコつけすぎ??でしょうか?。

【次号につづく・・】

※次回の「テーマ」・・ご期待ください。