使い捨てカイロを背中に貼っているのに・・体が冷える??

その秘密について、もっと解説をしてほしいというご要望に応えて・・

※施術中に解説した人が数人いたのですが、なんか?分からないようなのでもう一度解説することにしたのです。

 

背中の上の方(背骨の上の方です。)に使い捨てカイロを貼っていると・・

それも張り続けている人に多いのですが、体が余計に冷えたりするのです。

「どういうことか?」というと、背骨の前側(つまり、体の内側のお話しです。)には、前のブログでも書いた通り「自律神経のコントロールをしているところ」があるのです。

そこを温め続けていると・・

1)一定温度で温めている場合は(外の環境によって体内の温度変化をしているのに、それが一定のままであると)その調整が出来なくなってしまいますから、自律神経のコントロールが甘く(にぶく)なってしまうのです。

要するに、外が寒いから体を温めようとか、暑くなったので体を冷やそう・・というコントロールが理解できない状態になってしまうので、体温調節(だけではなく、ほかの機能も含めて)が出来ない状態になるのです。

2)それに・・いつも温まっている状態が続いていると、体が温かいのだと勘違いして(この部分に自律神経のコントロールをしているところがあるために・・)体を冷やさないと・・と働いてしまうのです。

つまり、手足から体温を逃がそうとしますから(普通は体温を手足から逃がします。)背中を温め続けたために、手足がいつも冷えている状態になってしまうのです。

 

 

ここで、みなさんが分かりにくいのは・・「自律神経ってなに??」でしょうから、解説しておきましょう。

信憑性を出すためにも・・みなさんご存じの「ウィキペディア」で調べてみましょう。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋です。)
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神経の機能

随意神経系である体性神経系と対照して、不随意である「自律神経系」は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような不随意な機能を制御する。

自律神経系はホルモンによる調節機構である内分泌系と協調しながら、種々の生理的パラメータを調節しホメオスタシスの維持に貢献している。

近年では、自律神経系、内分泌系に免疫系を加え「ホメオスタシスの三角形」として扱われることもあり、古典的な生理学、神経学としての自律神経学のみならず、学際領域のひとつである神経免疫学、精神神経免疫学における研究もなされている。

交感神経と副交感神経の2つの神経系からなり、双方がひとつの臓器を支配することも多く(二重支配)、またひとつの臓器に及ぼす両者の作用は一般に拮抗的に働く(相反支配)。

交感神経系の機能は、闘争か逃走か(fight or
flight)と総称されるような、身体的活動や侵害刺激、恐怖といった広義のストレスの多い状況において重要となる。
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はははッ!

余計に分からなかった人が増えてしまいました。

 

簡単に解説すると、自律神経は2つに分かれていて(交感神経と副交感神経です。)それがセットになってはたらきます。

そして、それは自分で勝手に制御できないだけではなく、体のほとんどの機能がこの自律神経でコントロールされています。

 

今回の内容だと「暑くなったから汗を出して体を冷やす」というのと「寒くなったから体を温める」ということです。

それが、同じ場所ではたらいていて温めたり、冷やしたりをしながらコントロールをしているということです。

 

それが、臓器や内臓、血液の流れや呼吸や・・腸の動きなどあらゆることをやってくれています。

ですから、それがくるったり、不調になると体はどうにもならなくなることになるのです。

 

では、簡単に・・

今回の「注意点」として、使い捨てカイロの大きいやつを背中の上側に貼っていたので、その内側にある「自律神経のコントロール部」で調節不良が起こって・・変な反応になってしまったのです。

つまり、体を温めるために背中に使い捨てカイロのを貼っているのに、体の方はだんだん冷えてしまうということになったのです。

 

これに対しては、体の前側は血管がむき出しになっているところがありますから、そこをほんの少しだけ温めれば(小さいカイロで、短時間)手足が温まるのです。

 

ちょっと、解説になったでしょうか?

また、ご質問などがあればお答えしたいと思います。

【次号につづく・・】

※次回の「テーマ」・・ご期待ください。