※本当は「価値は見える人のモノ」という題名で書いていましたが、内容をちょっと変更して書かせてもらいました。
最近に無いドラマチックな夢を見ていて、その中のシーンで名台詞(めいぜりふ)があったので、ちょっと面白かったこともあり・・書いてみることにしました。
顔が長い坊主頭のお兄さん(仲間の設定です。)がいて、数人の仲間とやっていた事がことごとく失敗していて、ここで再起をかけてみんなでやり直そうとするシーンです。
ふと見ると傍らに、小さな人形がぶら下がっていて・・(リーダーの人形です。)
その男は「こんなものを飾っているからダメなんだ!」と、その人形をワシづかみにして投げ捨てようとします。
それをもう一人の男(これも青年で仲間です。)が止めに入って・・
「君にはただの人形かもしれないが、彼にはかけがえのないモノかもしれないだろう。」
「それを捨てるかどうかを決めるのは君じゃあダメなんだ。」
「彼自身が決めないと、君がやった事がどんなに正しいとしても、彼がそれを分かっていたとしても、ダメなんだ!」
「彼自身が決めないと、恨みが残ったり、わだかまりが残って、彼の本当の答えを出せなくなるんだ。」
「それを決める事ができるのは、彼だけなんだ。」(この部分がわたしにとっての名台詞のシーン)
何だか分かったような分からないようなシーンですが・・
断捨離というのがありますが、自分の事を決められないのが「人間」ですから、仕方がありません。
それを人にやってもらったら、その時はスッキリしているように見えても、自分の大事にしていたモノをただのゴミとして捨てられた気持ちは残ってしまいます。
これが、価値観のお話しです。
他人には見えなくて、その人だけのモノというのは「モノ自体」ではなく、それに詰まった思い出や、その時の大事にしていた感情やかけがえのない体験だったりするからです。
その思い出がどんなに大切だったとしても、そのことにこだわったままでは前に進むことが出来ないのは事実です。
では、何が正しいのでしょうか?
それには法則があって、人は一回に一つの事しか見ることが出来ないのです。
ですから、過去を見ている人はいつまでたっても過去を見続けているのです。
反対に何かのきっかけで前を向けたら・・今度は前しか見ない、見えない人になるのです。
彼が投げ捨てようとしたリーダー(わたしでした。)の人形は、過去の代物ですからそれを見ている内は過去にしばられているので、方向性としてもこれから新しく出直すにしても前には進めません。
そこで坊主頭の彼が・・になりますが、「それを決める事ができるのは、彼だけなんだ。」
というわけで、その主人公がそれを決めて、自分が過去を使って逃げてばかりいて、前向きになっていないことを理解して・・
価値観は自分の人生の中で自分だけが作ってきた自分の作品のようなモノです。
その価値観は現物の人形だけではなく、見ているモノも感じていることも、もっと単純にみんなとみているただのドアだって、自分だけが頭の中で作り上げてきた価値観で見えているモノなのです。
つまり、自分の持っている価値観という目は自分だけにしか見えない世界です。
そして、今自分自身が主役になっている「このドラマ」も本当はその価値観で出来ているのです。
自分だけにしか決める事が出来ないのですから、何も産み出せない「過去」よりも、少しでも何かが始まる「前向き」になった方が、ちょっと楽しいでしょう?
最初から価値観がちがうのですから、人に分かってもらう必要もありませんし。。
自分で向きを変えて・・「ちょっと前向きで・・」歩いてみませんか?
そんな、夢のお話しでした。